小悪魔ちゃん
小悪魔ちゃん

「悠~!!
おっはー!!」


朝、教室に入ると友達に飛び付かれた。


「はいはい……おはよ」


それを軽くかわしながら、俺は席に着く。


高校二年生、秋。

特に何か変わったことが起こることもなく、俺の高校生活は半分を切った。


「悠ー!」


保坂悠―ホサカ ユウ―

それが俺の名前。


「俺の愛の抱擁をかわすなんて!!
悠ちゃんったらひどいわ!」


このうるさい奴が毎度毎度俺に飛びついてくる友達

杉田馨―スギタ カオル―

いつも騒がしい、元気な奴。

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