【BL】幼なじみと恋をしよう!?
Lesson3



◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆



幼なじみ近藤 泰弘と付き合い始めて一カ月。


恭一は不機嫌極まりなかった。


「……秋野?何をそんなに怒ってるんだ?」
「別に………」



原因は、



「別にってお前――」
「近藤くん!」


これだ。


最先端の流行を取り入れたファッションを身に纏った、可愛らしい女子大生が笑顔を引っ提げて駆け寄ってきた。


恭一は、またか……と肩を落とした。



「近藤くん、経済学のノート貸してもらえないかな?」
「俺の?」
「うん。ダメ、かな?」
「いや、いいけど。ちょっと待って――って秋野!?」



近藤と女子大生のやり取りを横目で見ながら、恭一はスタスタと歩き出した。



近藤がモテることを恭一は嫌と言うほど知っている。


今まで何人もの女子から告白されてるのを見たこともある。



そんなのは日常茶飯で、気にした事なんてなかった。


それが最近は目について仕方がない。



近藤に近付こうとするものを見ると、胸のあたりがムカムカしてくる。



近藤が悪いわけではないのに、自然と不機嫌な態度を取ってしまう。




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