君じゃなきゃ
ぷろろーぐ
「うぅー。なんでこんなことにぃ」


あたし、富士崎 亜海。高校1年生。只今絶賛病み期中。


「いーじゃない。協力してくれるって言ってたんでしょ?」


そう言うのは、あたしの親友の友坂 ゆうり。


あたし達は入学してからずっと一緒にいる。ゆうりは優しくて大人で、何より、凄く美人! あたしの自慢の親友なんだ。


「そうだけどさ」


「? 何よ?」


「なんて言うか…協力してくれてるって言うか、寧ろ邪魔してくれてるって言うか」


「どういうこと?」



あたしはゆうりに話し始めた。

そう、あれは一週間前のこと。
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