可憐な華にくちづけを

Commission of the king







「おはようございます、貴絵お嬢様。」


「っ…眩しいわ、早く戸を閉めて。」


「そうしたいのですが、藤原さんからの命令でして…。」






朝早くから起こされる原因
藤原からの命令

これは…








「お父様ね、」







蓮は無表情にコクりと頷いた


「嫌だ、と言って。」









何かあるに違いない
こんな朝早くに、私に用があるなんて

企んでいるわ―――









「貴絵お嬢様は王のことがお嫌いですか?」




「嫌い?…そんなこと考えたことないわよ。」


「そうですか。」


「ほら、早く用意を手伝いなさい。」


「かしこまりました。」




ベットからゆっくりと身体を起こした。




< 33 / 164 >

この作品をシェア

pagetop