にゃーん!

「ため息をすると幸せが逃げるよ」

「……は?」

「さぁ、逃げる前に取り込め~」

「むぐっ!やっやめ!」


沖田の手が私の口を覆う
いや、空気を押し込められている


「やめろって!…私は着替えるから、向こう向け」

「はいはーい♪」


まぁ、とりあえず余計なことを聞かれないよう
ここに溶け込もう


「着替えるから覗くなよ」


沖田が後ろを向いてから璃桜は天井を見上げて言った


「わかってるよ~」

「お前じゃない、上にいるやつに言ってるんだ」

「え?」


璃桜がさらっと言うと沖田が驚いて振り向いた


「な、何言ってるの?」

「ん?だから、私は上にいる"痴漢"に言っているのだよ」


璃桜は"痴漢"を強調しながら言った


「わいは痴漢ちゃうわ!……あ;」

「降りてくれば?」


―シュっ






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