隣の彼の恋愛事情
アイツの乗ったタクシーを見送ったあと、エレベーターに乗り込んだ。

エレベーターの壁に持たれて、階数が上がっていく表示を眺めながら思った。

(わざわざタクシーで送ってもらったけど、アイツの家って店の近くだよね。申し訳ないことしちゃったな。)

部屋に入って、なんだか胸がざわつくのを抑えるためにゆっくりシャワーを浴びた。

(なんだろうな、胸がざわざわするのは・・・きっとアイツの二つの顔のギャップを自分のなかで処理できてないからだ。)

そう思いながらベットに入ったものの、なかなか寝付けずに何度も寝返り繰り返した。
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