隣の彼の恋愛事情
私が急いで飛び乗ると、『開』を押していたボタンを三浦さんが離す。
続いて、私たちのデスクがある5階のボタンを押した。

そこで、ふときになったのが三浦さんの左手の薬指付け根にあるホクロだ。

「こんなところにホクロあるんですね。しかも星型の・・・」
私は三浦さんの薬指のホクロを指差しながらなんとなく聞いた。

「あぁ。これね。」

そういっただけで、どんどん上昇していくエレベーターの階数を眺めていた。

(相変わらず今日も愛想の欠片もなしだわ。)

そう思いながら、到着したオフィスに三浦さんに続き入っていった。
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