椿ノ華



「……」

「壱さん?」

「…ああ、いや…素直だなって思って…」

「ふふ。お仕事忙しかったんでしょう?お疲れ様でした」

「うん、ずっと海外を飛んでたから連絡もまともに出来なくて」

「そうなの?」

「継いだばかりだしさ、色々やらなきゃいけない事が多くて」

「大変なのね…体には気をつけてね」

「ああ、ありがとう。

…少し、バルコニーに出ない?」

「…?ええ」


不思議に思いながらも着いて行く。



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