椿ノ華



…パーティーなんて、近いうちにあったかな…

「椿」

「…あ、お兄様」

「今帰ったのか」

「はい。出掛けていました」

「…また壱か」

「…ええ。何で分かるんです?」

「何となく、だ」


歩き始めてしまった葵に続く。


「…そうだ、お兄様。

近いうちに何かパーティーありますか?」

「…ああ、南十字のパーティーがある。

お前にはまだ言っていなかったが、着いてくるように」

「はい、お兄様」

そっか、これの事だったんだ…



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