焦れったい焦れったい。

ﾒﾛﾝﾊﾟﾝを牛乳で胃に流し込む。本当は食べたくないけど…怒られるからしょうがなく食べる。

裕くんのことを考えてると、食欲がなくなってくる。
前に、裕くんのことを考え過ぎて体重が減った時期があった。私はこれを"裕くんダイエット"と呼んでいる。食べ過ぎたときは裕くんのことを考える。それだけで食べ物が喉を通らなくなる。裕くん有り難う。

私は裕くん病かもしれない。
病んでるわけじゃないけど、裕くんのことしか考えられない。

え、私って変？

いやいや画面の前の恋してる君。
君もそうでしょ？
好きな人だから
大切な人だから

ふとした瞬間、妄そ…想像してしまう。
私はそれがちょっと激しくなっただけ。

でも、私にも常識ってものが親から受け継がれてますよ。もちろん。
学校ではめちゃくちゃ明るい普通の女の子です…。

家では私、なんていうのかな…？
中二病？って感じ。
二次元とかは興味ないけど。

16歳なんだからしっかりしなきゃ。

足早に家を出て、学校に向かった。