【完結】クールな彼に恋してます!!〜無愛想なキミに夢中〜
「……そっか」
「……度々発作も起きてたみたいなんだ」
「なんか……かわいそう」
「……帰り際に病院から連絡がきた。でも駆けつけた時にはもう……」
「佐伯……くん」
「……もう、手遅れだったんだ」
佐伯くんはそう言って、静かに俯いた。
佐伯くんのその目は、とても切なくて悲しかった……。
「……辛かったよね、佐伯くん」
「……アイツは、親友だったよ。俺のたったひとりの、親友……」
「佐伯くんは……今もまだ、苦しい??」
「……思い出すと、苦しいよ」
「ごめん、佐伯くん。あたしが変なこと言ったから……」
「……べつに。アンタのせいじゃない」