モカブラウンの鍵【完結】
キスより……
「涼太、夕飯なにがいい?」

「奈央美の手料理ならなんでも好きだけど」

「そうじゃなくてメニューを聞いてるの」

「ハンバーグ」

「この前も作らなかった?」

「うん。でも奈央美が作ったハンバーグ美味しいから」

「わかった」


キッチンの横に取り付けてあるフックに掛かったエプロンを着け、キッチンの中に奈央美が入って行った。



6月も終わりに近づいている。

梅雨のジメジメした時期、普段なら憂鬱な気持ちにもなるけれど、今はそんな気分はどこへやら。


だって奈央美が俺の彼女なんだよね。

そう思うだけでニヤニヤしてしまう。

きっと今、すごく締まりのない顔をしている。


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