クールな彼と恋愛中
◆彼女と姉 【智哉side】
俺は、水着に着替えて、長島を待っていた。
...とは言ったものの、長島がなかなか来ない。
遅いな......。
「川野くんっ...、遅くなってごめんなさい!」
すると、丈が長いパーカーを着た長島が走って来た。
さっきまで下ろしていた髪は、ポニーテールになっている。
ていうか...、何で、パーカーがそんなに長いんだ?
中の水着とか、全然見えないし。
まぁ...、泳ぐときには、パーカー脱ぐと思うけど。
「じゃあ...、泳ぐ?」
「えっ、あ、うぅ...、ちょっと散歩しない!?」
明らかに、焦っている長島。
海を散歩って...、変だと思うけど。
他の奴らも、皆泳いでるし。
散歩してる奴なんか、誰もいない。