クールな彼と恋愛中
◆作戦会議、中断 【智哉side】
...こいつは、ほんとにバカだと思う。
「...で?それで2人で戦った?」
「はい.........」
先生がいない保健室で、事情を2人から聞き出した。
......まず、2人に一つ言いたい事がある。
「お前らバカか。戦っても、男数人に女2人で勝てるわけねぇだろ」
「で、でも、偶然勝ったんですよ!ほら、終わり良ければ全て良し。って言うじゃないですか~」
あはは~、と笑いながらそう言う美園。
...もうこいつには、ほんと呆れる。
笑い事じゃないんだよ。
「もし負けてたら、今頃どうなってる?」
「え、っと...、襲われてますね......」
「分かってるならするなよ。バーカ」
俺は、美園の頭を軽く叩いた。
「うぅ...、すみませんでした......」
頭を抑えながら美園が言った。
あー...、こいつには振り回されっぱなしだな。
そう思いながら、近くにあったイスに座る。
「あ、あのー...、川野くん?」
「......何」
俺が少し不機嫌な返事をすると、美園は少し焦っていた。