クールな彼と恋愛中
◆和解 【智哉side】
「...わざわざ送ってくれてありがとうございました!」
「あぁ。また明日な」
美園の頭をポンポンと撫でる。
予想通り...、真っ赤になった。
こいつ、すぐ真っ赤になるんだよな。
それが面白くて、すぐいじめてしまう。
まぁ、こんなの他の男に見せられたら困るんだけど...。
「じゃ、じゃあまた明日っ!」
美園はそう言うと、ものすごい速さで家の中に入って行った。
「ふはっ......」
思わず吹き出してしまう俺。
...って、道路の真ん中で1人笑ってる男...、変人だな。
周りに誰もいなくて良かったけど......。
そろそろ俺も帰るか。
自分の家の方に歩き出した。
その時─────......
「...川野先輩?」
聞き慣れない男の声が聞こえた。