あなたに会えたこと…。

出会い


『あっつーい…』
『ほんとこれで部活するとか…しんどいわ…。』
「李夢!梓!そんなこと言わないの!!もーすぐ先輩たちの最後の試合になるかもしんないんだよ!うちらも頑張らなくっちゃ!それに今日は席替えたんだよ☆」
『確かに郡市総体まであと一週間きったな…先輩たちいなくなってほしくない!』
「梓の言うとおり!だからうちらもサポートしてかなくっちゃ!」
『麗はサポートする前にレギュラーなんだから絶対勝ってね!』
「もち!佐伯麗の辞書に敗北なんて言葉はない!(笑)」なんて李夢に言っちゃった…
『言ったな?絶対だぞ!その言葉忘れんなよ』
「あ…ははは…(大汗)」
これはやばいぞ…

『席についてくださーい!掃除当番も一周したので席替えをしまーす。』
紗智子先生の声とともにクラスみんなの喜びの声…
一人ずつクジを引く…。
大地の隣がいいなぁーなんてね…

黒板にどんどん名前が書き込まれていく。
あ!うちの名前!
隣は…
そのとき私の隣の人の名前が黒板に書き込まれた…。
人生なんてそう上手くいくはずないよね。でもよりによって…あと何ヶ月生きていられるかな…
『麗ってあそこの席!?大丈夫なの?』
「李夢ー死んだら墓参りきてね…」
『もち!十円ガム御供えしておくから』
「安すぎるよ〜(泣)」

そして私は席に着いた…
怖くて隣を見ることすらできない
絶対きれてるって…
話しかけるなオーラ出しまくりじゃねーか!?
大地は…?あ!李夢の隣じゃん!いいなぁー…

『なぁ…』
「な…ななななに!?」
『これ…なんて読むの…?』
「和む…だけど…」
『ありがと…』

なんだよ!びっくりするじゃん!
それぐらい読めなきゃだめじゃないかー。






これがあなたと初めて話した言葉…
あなたとちゃんと話したことは本当に数えるだけしかなかったけれどあなたの優しさやあなたの温かみを知ったんだよ…


このときの私はなにも知らなかった…あなたの過去もあなたへの想いも…






高氏飛翔ーたかうじ かける
とにかく野球馬鹿。野球部に所属していてポジションはショート
とにかくクールで女子とはめったに話さない…てかむしろ話してるの見たことないけど…
自らが放つドス黒いオーラで近づけない。でも男友達とはすごいスマイルで会話している…なんなんだ…こいつ!!?
なんだかんだいって見た目はかっこいいと思う…ま☆大地が一番だけどね!
でも最近、大地に彼女ができたっていう噂を聞いた…その相手が5組みの門馬亜依ちゃん。
亜依ちゃんは可愛いし…勝てっこないよ…(泣)
あきらめよっかな〜

私はそれ以来大地を諦めるように努力した…
テニスに追い込まれる日々になり忘れることができた…はず!?
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