あなたに会えたこと…。

栄光


光希との試合の悔しさをバネにして私はあれから必死で頑張った。
とにかく走り込んだし、前よりも練習量は増えた。


先輩たちの最後の試合…
団体戦はベスト8で終わってしまった…みんな悔しくて泣いた。

でも明日は個人戦!切り換えていくしかないっしょ!?

『麗…ほんとにごめんね…うちらが負けたから…』
「キャプテン!しっかりしてください!!まだ明日があるじゃないですか?!先輩たちにはまだいて欲しいんです!だからお互い頑張りましょう!!!!!」
『うん!わかった…』


私と菜步先輩は順当に勝ちベスト8進出が決まった。
だが、他の先輩たちは次々と負けていった…
『麗…うちらの分まで頑張ってよ!!!!』
「はい!!!!」

ギラギラした太陽…ほんとに暑いし日焼けで顔が痛い…

コートの上の温度は観客席よりかなり高い

ボールを必死に追う…
チャンスボールが来たっ!!
これを決めれば…ぽすっ…

『ゲームセット!』

その声は私のスマッシュがネットに突き刺さってから響いた


悔しかった…それでもファイナルゲームで粘った…
自分でもここまでこれるとは正直思わなかった
あと一歩で決勝…いや優勝だったのに


「菜步先輩!本当にすいません!」
『なにいってんの!?お互いさまじゃん!それにまだ終わってないよ…次は三位決定戦があるんだから。次は必ず勝とう!!!』
「はいっっ!」

次の試合…三位決定戦
相手は津千崎中の一番手

前に一度戦ってるけどほんとに苦しい試合だった。思い出すだけでハラハラするもん…

でもここまで一緒にきた菜步先輩のためにも頑張らなきゃ!

風がすんごーく吹いてて試合しにくかったけど粘って勝った!
結果は三位だったけど東北大会の切符も手に入れた…まずは一歩だょね!?

お母さんの言ってくれたあの言葉は本当にだったんだ…

また頑張ろう…

太陽はこんな私をこれからも照らし続けてくれるだろうか…
先のことは何もわからない。
ただ今を一生懸命生きよう
一つ一つを大切にするしかない

なにが起きるかわからない未来のために…
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