恋獄 ~ 白き背徳の鎖 ~

7.人類最初の罪




────あれから一体、何時間が過ぎたのか……。


『三日三晩は離さない』という雪也の言葉は嘘でも冗談でもなかった。

何度も追い上げられ、意識を飛ばすように眠りについた花澄は、いつのまにか雪也のマンションに移されていた。

それからずっと雪也の腕に囚われ続け、食事や入浴のとき以外は寝室はおろかベッドからも出させてはもらえない。

そもそも体力的な部分でも運動神経の部分でも、花澄と雪也では雲泥の差だ。

ベッドから降りようとしてもすぐに引き戻され、組み敷かれてしまう。


「……だめっ、もうすぐ賢吾さんが……っ」

「今日はまだ日曜だよ? 兄貴が戻ってくるのは火曜だ。まだ二日もある」

「……っ」


花澄は与えられる快楽に身悶えながら、罪の意識に戦いた。


────入居した日から、賢吾を裏切ってしまった自分。


いくら体の関係を持たないという前提だとしても、こんなことがまさか許されるはずもない。

胸にこみ上げる背徳感に、背筋が凍る。

しかし雪也に組み敷かれると、自分の体はまるで人形になったかのようにされるがままだ。

雪也の手が、唇が、瞳が、花澄の自由を奪っていく。

しかし何よりも花澄の心を縛り付けるのは……。

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