彼の寝息を聞きながら


「お帰り、カズ兄」



「ただいま、江美 Chu!」



幼なじみから恋人になった大好きなカズ兄。



嬉しい時はキスをして、寂しい夜は私を抱き締めてくれる。



毎日がとっても幸せ♪



「カズ兄、一緒に寝て良い?」



ある日の深夜、私はベランダをつたってカズ兄の部屋へ行った。



「どうした?寂しいのか?」



「うん。両親が旅行へ行ってるから一人は嫌」



「江美の淋しがり屋は小さい頃から変わらないなぁ」



優しい笑顔を向けたカズ兄が、私を布団の中へ招き入れる。



そっと髪を透きながら、夢の世界へと導いてくれた。





< 2 / 5 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop