恋、教えてください!
プロローグ
3月31日。
まだ肌寒い季節の中、私は母校の前に立った。
高校三年間、通った高校。
普通の外観だった。
コンクリートで立てられた建物。
ここに飽きもせず三年間、来る日も来る日も通った。
普通の友達が居て
普通に初恋もして
普通に部活もして
普通に勉強もして
卒業した。
本当に普通で……幸せだったのだと思う。
まぁ、あえていうなら初恋の部分が
『見ているだけ』
だった感もある。
彼氏とプリクラを撮ったり、デートをしたりという甘酸っぱい記憶が欠如しているのは寂しいものだが、それを差し引いても
『楽しい高校生活』
だった。
だから大学の時、進路は……と考えた時、
『高校教師』
という選択肢が一番最初に挙がったのかもしれない。
まだ肌寒い季節の中、私は母校の前に立った。
高校三年間、通った高校。
普通の外観だった。
コンクリートで立てられた建物。
ここに飽きもせず三年間、来る日も来る日も通った。
普通の友達が居て
普通に初恋もして
普通に部活もして
普通に勉強もして
卒業した。
本当に普通で……幸せだったのだと思う。
まぁ、あえていうなら初恋の部分が
『見ているだけ』
だった感もある。
彼氏とプリクラを撮ったり、デートをしたりという甘酸っぱい記憶が欠如しているのは寂しいものだが、それを差し引いても
『楽しい高校生活』
だった。
だから大学の時、進路は……と考えた時、
『高校教師』
という選択肢が一番最初に挙がったのかもしれない。