*first love*
第一章

*初恋*

~みお~

4月5日 -入学式-
桜が舞う今日、私は憧れの晴蘭高校に入学した。
「美桜ー!おはよっ!」
「あっ!梨緒ちゃんおはよっ!」
「一緒だね!」
「うん!梨緒ちゃんと一緒でよかったぁ♪」
「私も美桜が一緒でよかった!」
「梨緒ちゃん!クラス発表見に行こう?!」
「そうだね!クラスも一緒だといいな~」
私たちは、みんなの集まるクラス発表のもとへ行くことにした。
「えーっと…あっ!あった!」
「私もあったー!」
「梨緒ちゃんなん組だった?」
「私5組だった!」
「私も5組ー!同じだね!」
「うん!入学式始まるから、教室行こっか!」
「そうだね!」
二人で教室に向かう途中、一人の男の子に出会った。これが私の初恋だった。
「ん?美桜、どしたの?」
「ううん!なんでもないよ!行こ?」
「うん!」
「5組まだぁ?」
「ちょっと遠いね……」
「よしっ!梨緒ちゃん!ダッシュしよ!」
「えっ…まぢ、ですか…」
「まぢだよー!ほら行くよ!」
「う、うん…」(美桜が走るとどこ行くか分かんないんだよね汗)
「あれ?ここどこだろ…?梨緒ちゃーん、迷子になっちゃったよ…」
「やっぱりね…。」
「ん?何?」
「なんでもないよ!クラス探そ!」
「ごめんね、梨緒ちゃん…」
「大丈夫だって!もー美桜可愛いすぎだから」
「へ?誰かいるの?」
「鈍感すぎ!美桜が、可愛いの!」
「か、可愛くないよ~」
「こりゃ、ダメだな…高校でも、ラッシュあるな…」
「梨緒ちゃん、さっきから何言ってるの?」
「なんでもないー!」
「ふーん…何もないなら大丈夫かぁ!」
この時の私は、さっき廊下で出会った男の子なんて、少しも気にしていなかったのに…

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