晴れのち雨

職員室で明日の授業の準備をしていた。


時計を見ると7時を過ぎていた。
辺りはすっかり暗くなっている。


帰る支度をして

「お先に失礼します。」

と残っている先生達に挨拶をして学校を出た。




地元の中学校に勤めている私は
基本的に歩いて通勤していた。

帰り道に塾の前を通るので、たまに悠ちゃんに会いに行ったりしていた。


「あっ!悠ちゃん!」

たまたま塾から出てきた悠ちゃんを見つける。


私の方を見て

「あらっ。葵ちゃんじゃない♡」

と両手を可愛く振ってくる。


...これでもストレート。
龍馬さんから中身はおネェ系じゃない事実を教えて貰ってからも、未だに信じられずにいた。
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