晴れのち雨


「うわっ!これの方が恥ずかしいわ。
昔、ピアス着けてへんかったっけ?」


「ライブの時ですか?」


「そうそう。」


「あれから、穴が閉じてしまって...」


先生が随分と前のライブの事を覚えてくれていたのにすこしびっくりした。



「マジかー・・・」


先生と私の立場が変わる。


「でも、本当に開けるつもりだったんで着けられるようになったら、似合ってるか見てくれませんか?」


先生を必死に慰める。


「やっぱり葵は優しいなぁ」


「そんなことないよ...」


ずっと床を見ていた先生が顔だけ私に向ける。


「ええの?」


「はい。勿論です!」


「んじゃ、楽しみにしてるわ」

と私にピアスを返した。




「明日にでも開けに行こっかな。」


再びベットに潜った2人。


「傷物にさせたからには、責任とらなアカンなー・・」


と、先生は目を閉じたまま
私を抱きしめて眠ったー
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