晴れのち雨


「そだね。結衣。」

適当に結衣の助言を受け止めて
歩き出した私に

「本当だよ!!
5年も振られる為に無駄にするの勿体無いじゃん!
だったら早く綺麗な思い出にして、新しい恋をした方が絶対良いよ!
アオだって本当は気づいてるでしょ??」

さっきとは違った口振りの結衣。

なんだかんだで私の事を考えてくれていた結衣に心が温かくなる。


「ありがとう。
結衣に相談して良かった。
前に進むのが一番の目標だったのに気づけたよ。」


そう言って微笑む私に


「落ち込んだら慰めてあげるよ!!」

エヘヘ、と結衣ははにかんだ。





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