晴れ、時々曇り
入学式
初めての通学路、初めての制服。初めての中学校。
初めてばっかで少し慣れない。

小学生のときは、中学生という存在に憧れていたけど、いざとなるとこんなにも鬱な日は、ないね・・・

だって、同じ小学校の友達は、ただ1人・・・うぅう〜・・できれば行きたくない。いや、行かなきゃ。

そんなことを考えながら学校到着。

「ここが、これから通う学校か・・・」
うぅ。泣きたい。

下駄箱には、2年生が待っていた。
「はいっ!1年生は、ここの下駄箱ですよ〜!」

先輩か・・・うまく話せるかな

「あ、あのっっ」
うわっ、人が多い・・・

あっという間に人の波に飲み込まれ、先輩が遠くなる。

あぁ〜やだやだ。
うぅ〜やだやだ。

やだやだ言うなよ自分っ!ちゃんとしろっ。

それで、まぁ無事に上履きに履き替えて、4階の教室に行った。

永田がいますようにっ!
私は、心の中で強く願った。

永田は、同じ小学校の子。けっこう仲良しだった。下の名前は、瑞希。

教室に入って、永田をとっさに探した。
「はーとーこっ!」
永田だった。

「わぁ!」

よかった、よかったよー。神様ありがとう!
「もうすぐ先生くるよ。はとこは、確か32番だよね?」
そう、私の名字は、山崎だからけっこう後ろの方

「へぇ、そうなんだ」

「へぇって、おいw 自分の番号くらい覚えておきなよw」
永田は、口が悪い。
まぁ、私も悪いけどね,。直さなきゃ。

 人のふり見て我がふり直せ

いつも、自分に言い聞かせる言葉。

「みんな、席についてー!」
あ、あれが先生か。

「はいっ!えー、これから一組の担任になりました、橋本です!よろしくおねがいします」
元気な先生だな。きっと良いクラスになりそう。

「じゃあ、自己紹介にしましょう」
きたよきたよきたよ。大嫌いな自己紹介。

「じゃあ、珍しく後ろからいこう!」
はぁ?!頭狂ってんじゃねーの橋本・・・せんせい・・

「じゃあ、33番、米田どうぞ、前で自己紹介を〜!」
どんなこだろう。
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