時を越えて～タラシ女子と新撰組～

気持ち的には激しく帰りたい。でも、帰れない。





『はぁ……』




歩きながらため息をつく。





「何回ため息つけば気が済むのさ」




呆れたような言い方で、沖田さんが振り返った。





あれ?そんなにため息ついてたっけ?




『そんなにため息ついてました?』




「無意識なの?凄い才能だね(笑)」




思いっきり馬鹿にされたような気がするんですが!?





はぁ……。





どうすることもできない怒りは小さなため息にかわり口からこぼれた。