最愛レプリカ

電話


ラーメンを堪能し、オジさんを交えて雑談を楽しむ。オジさんとも随分仲良くなった。


「ちぃちゃん、こんな奴とばかり遊んでちゃ馬鹿になっちまうぞ。」

「あ〜そうかも!会うのやめようかな!」

「ひでぇよ二人とも〜!!」


オジさんはゲラゲラと笑いながら鍋の様子を窺っている。私は笑い過ぎて涙目になって津村を見た。

津村との距離も格段に近付いた。

今更だけど教育実習生が生徒の一人に構うのは良いことではない。
贔屓と見られても仕方のないことだ。

だけど津村は気にした様子もなく、私の隣で無邪気に笑っている。
< 52 / 113 >

この作品をシェア

pagetop