嫌い嫌い! 大ッ嫌い! 変わらぬ思い
第四章・片思いの進展

富沢さんの大胆なセリフ

 ソファでくつろぐ俺は、コーヒーをすすりながらメールをチェックしていた。

 今日の昼、俺のケータイに富沢さんからメールが来ていたのだ。

 だが仕事中だったし、メールを読む暇がなかった。

>気分はどう? 落ち着いた? 志田さんと結構、上手くやってたみたいだね? いっその事、敦子の事は忘れて志田さんと結婚した方が賢明なんじゃない?…<

「け、結婚!? うわぉ! 冗談キツイぜ!」

 思わず声を出した俺。

 人妻の志田さんと結婚だなんて、富沢さんも罪な人だ。

 だからと言って、彼女だけを責めるワケにはゆかない。

 この俺だって罪な人間なのだから人の事は言えないのだ。

 ハッキリ言うと俺自身、志田さんと結婚しようかなって邪な事を考えていた。

 夜、床に入った時に志田さんの事を妄想する事も有るし。
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