キミとあたしと。
受験と君

出会い



「鈴木結衣、残念だったな」


「えっ」




目の前の担任。


渡されるテスト。


1番目立つ右上に「14」の文字。


そしてあたしは────


鈴木結衣、15歳。




「いやあああああ!!!」


嫌!嫌!嫌嫌嫌ああああ!!


補修なんていやあああ!!


「先生!なんとか補修をまぬがれる方法はないんですか?」


「はぁ?そんなのあるわけ・・・いや、塾で冬期講習とか取るやつは・・・まぬがれられなくもないかもな」


「え・・・」


塾かぁ。


どっちにしろ勉強しなきゃダメかぁ。




心底面倒くさがりなあたしは、勉強なんてしたくない。


ましてや寒い学校で何時間も・・・。


絶対に嫌!


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