「一緒にいてくれますよね。ここまで、その気にさせてダメとは言わせないですよ」
「その気に……なってくれたんですね」
「普通の女ならなるでしょう」
「その気にさせるのが、僕たちの商売ですからね」
「商売……」
「はい……」
「お金なら……少しくらいなら出せるけど」
「僕を買う,おつもりですか?」
「ええ。幾ら出せばいい?」
オーナーの高広に店を任され、バーテンダーとなった元ホストのタモツ。
訪れる女性客から聞かされる甘くもあり、苦くもある恋愛ストーリー。
ラブコメ要素あり、シリアス要素ありの短編集。