永久の宝物

プロローグ

～卓哉へ～

こんな風に手紙を書くのは初めてで、ちょっと恥ずかしいな。

でも、面と向かって言うのはもう難しそうだから、許してください。



卓哉、愛してる

今まであなたと過ごした日々を、あたしは絶対忘れない。
あたしね、幸せだったよ？

卓哉と出逢えたこと。卓哉といっぱい話せたこと。卓哉と笑いあえたこと。卓哉と悲しみを分かち合えたこと。卓哉と愛し合えたこと。



全部があたしの宝物。

こんなくさいこと言うのは、あたしらしくないかもしれない。でもさ、もう二度とこんなこと言ってやらないから、今よく聞くのよ？