捕らわれ姫
* 4 *




今日も放課後、掃除のため生物準備室に向かう。




……先生いるかな。



カラカラカラ…

「……失礼します」




そこには、いつもいた先生の姿はなくて。



……職員会議かもしれない。

とりあえず掃除してた方がいいかな。



いつものようにバケツと雑巾を持って、廊下にある流し台まで向かい掃除の準備をする事にした。




……きっとすぐ戻るよね…。





「あら、姫野さんどうしたの?」




声に、俯いていた顔を慌てて上げると。



“峰 不二子”の異名を持つ中山先生と、その隣には―――三上先生がいた。


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