Hから始まる恋もある
はじまり

最低な相性

首都圏のそこそこ有名な繁華街周辺の住宅地に囲まれた3階建てのこじゃれたラブホテル。
2時間3990円。あたしは今そのラブホテルの203号室にいる。
大きなテレビが部屋内についていてそこでカラオケやゲームができるようになっている。あたしが座っているベットも自室に欲しいくらいふかふかで可愛い天蓋付きのキングサイズ?のベットなの。寝そべってテレビを見ることも余裕だしもう最高!
なんでそんな所にいるかって?それには深い訳があって・・・。
順を追って説明していくから少し付き合ってくれるかな?
先輩がシャワーから上がるまで今しがた時間があるし。

事の始まりは昨日。
近所の公立中学に通う2年生のあたし尾津 自園(おつ みその)は、気になっていたサッカー部の将先輩に告白したの。

中学校の中庭には伝説の桜の木があって、素敵なベンチがその下にあるんだけども、春になると毛虫たちがカップルを襲うの。
でも大丈夫。今は秋だからもう毛虫たちは店じまいして冬ごもりに入ってしまったみたい。放課後の忙しい時間だからカップル達もこんなところではいちゃつかないし、グランドからは死角になってるから何しててもこわーい体育教師にはどやされないんだけどね☆
そんなわけであたしは、ラブレターで将先輩に放課後にベンチに来るように指定した。
将先輩は背が156センチしかなくて、童顔でとっても可愛いって有名なのw(。・ ω<)ゞ
まぁ、あたしは149センチなんだけどね(爆
あたしはどきどきしながら将先輩が来るのを待ってたの。
勝機はあったんだわ(笑)なんせ先輩ったら廊下で私と目が会うたびに顔を逸すんだもの!それも真っ赤になって(*´д`*)
うぶで可愛いよねぇえ♡

でもさぁ…秋ってとっても陽気で素敵な季節だと思わない?
そう、ちょうど昨日はぽかぽかしててまさに小春日和ーって感じだったの。

ついついベンチでうとうとしちゃって・・・まぁ要するにそのまま眠っちゃったのよ…。


それからどのくらい時間が経ったのかは分からないんだけども…誰かが私にキスをしたから私は目を覚ましたの。
最初はとっても優しく、唇と唇を一瞬だけ合わせるようにして私が眠っていること(フリだけど)をいいことにそれはエスカレートして
唇をちょんちょんと挨拶するように舌でつつかれてその気持ち良さについ声を上げそうになってしまった。
あたし「…んっ…。」
否、声を上げてしまったのだ。一瞬ひくっと全身をそらす。
ただ相手はお構いなしにあたしの体をまさぐりはじめた。
セーラー服を捲り上げられ、まだ未発達で小ぶりなあたしの胸の突起を相手は指で摘んで執拗な程に擦り上げた。あたしはいつも自慰するときに胸ばかり弄っていたんだけど触るのがうますぎてすぐにイキそうになってしまった。
最初は抵抗しようかと思ったけど、呼んだのは将先輩だし、将先輩にならそんなこともされても構わないと思ったから縋るように相手の腰に両手を回した。
思っていたよりもしっかりと筋肉がついていてそれは制服越しにもわかる。
目もとじていて視界が真っ暗だから刺激に集中してしまいそれで余計に感度がよくなって感じてしまう。
あたしの胸の突起はあたしの意思とは裏腹に先輩の愛撫によってびんびんに自己主張していた。

「乳首ビンビンにしてんじゃねーよ(笑)そんなにチンコ突っ込まれたいのか?この発情娘が。」
耳元で低音ボイスであたしの胸の突起に爪を立ててぐりぐりしながら優しいはずの将先輩は言った。否、その声は将先輩のものではなかった。

あたしはゆっくりと目を開けるとそこには不良で有名な飯塚 晴日(いいづかはるひ) 先輩がいた。
将先輩と同じ3年生で喫煙飲酒はもちろん、バイクは乗るし女癖は悪いし暴力団と関わっているという噂まである先輩である。
あたし「な・・・なんで!?私は将先輩を呼んだ筈なのに・・・。」
乳首を勃起させながらもあたしは精一杯の抵抗をした。
いやいやしてみせたのだ。当の晴日先輩はぽかーんとしている。
晴日先輩「は?」
話を聞いていくとどうやら間違って晴日先輩の下駄箱にラブレターを入れてしまったようであった。
あたしったらドジっ子ー☆
あたし「っていうわけでごめんなさい放してください。」
乳首をつねられたままの私はじっと晴日先輩の顔を見た。
そこそこ可愛い後輩に見つめられたら怖い先輩も引いてくれるかな?という思いで。でもそれは無駄だった。
晴日先輩「間違えたとか知らねーから。明日の放課後デートな。逃げたらコロス。」



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