たった一つのお願い


「宮ちゃんは俺の友人ですよ」



「宮ちゃん……って宮野さんですか!?」




面白い程誤解してくれる。…なかなか悪いものでもない。
後ろからクスクスと笑い声が聞こえてくるだけで気分はこんなにも楽しくなる。




「宮ちゃんを狙ってるのは実は祐司なんです」



「え!?」




すまない、許せ祐司。




「俺は彼の事を応援していただけです」



「誰がだ阿呆」




本人が登場してしまった。
本当はさらにコレに宮ちゃんの初恋エピソードを付けようと思っていたのだが。
< 109 / 264 >

この作品をシェア

pagetop