ももの天然水

クリスマス・イヴの夜-side友哉-

「友哉、おきろー。」

「……あ?」

「旅行なんだろ?」

「おう。てか、なんで兄貴がいるわけ?」

「朝帰りだよ。女がしつこいからホテル泊まってきた。」

また、女遊びかよ。

「彼女と泊まりに行くんだろ?」

「な、なんで知ってんだ!」

「涼から聞いた。」

あの野郎…。

「ヤるのか?」

「はぁ?なんのことだよ。」

「お前だって男だろ?一緒に行くのは、女。」

俺の兄貴はエロイことしか考えてない。

「俺まだ中学生だし。」

「中学生だろうと関係ねぇよ。好きな女ならヤりたいと思うのが当然だろ。」

否定はできない。

でも、傷つけたくない。

「お前の彼女、兄貴いるだろ?」

「なんで知ってんだよ。」

「俺、誠斗と同じ大学だし。」

「え?まじで。」

「嘘いわねぇよ。」

マジかよ…。

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