「光先輩!?大丈夫ですか!?」
「あぁ。俺、反射能力っての忘れたか?」
光先輩はそう言い、キッと先輩たちを睨みつけた。
そうすると先輩たちは、
「ひ、光!?ご、ごめん。」
そう言って、固まってしまった。
「お前たち、教室戻った方がいいよ。遅刻するよ。」
すると、みんなキャッキャッ言いながら階段を登って行った。
去るのを見届けると、光先輩が私に手を差し伸べ、立たせてくれた。光先輩は、私の好きな人。
「友梨、大丈夫か?」
「はい。あの人たちは?」
「教室に戻ったと思う。あと、さっきよ人は、坂本茜。火の能力なんだよ。」
「火?魔法使い方でもないのに・・・」
「でも、さっきマッチを使ってたっしよ。体から酸素を出し、火を強くするんだ。それで相手に投げつけると言うのが攻撃方法。」
「な、なるほど。でも、迷惑掛けてすいませんでした。」
確か、能力授業でやったような・・・。
能力授業は、能力の勉強したり実際にやったりする授業。そして、試験で受かれば正使用と戦えるのだ。私が能力学校に入った理由は、正使用と戦うため。
私も頑張らないと・・・。
思考の海に埋れて居ると、頭を撫でられた。
好きな人に急に撫でられ真っ赤になって居ると光先輩は、
「お前も早く教室に戻れよ。何かあったら、お前の兄ちゃんの親友のこの俺を呼べよ。」
と言い残すと、階段を登っていってしまった。
(先輩は、私の事を助けてくれたのにありがとうって言えなかったなぁ・・・。何かお礼できるかな。)と考えて居ると、チャイムが鳴ってしまった。
私は急いで一年一組の教室に向かった。
真っ赤になったまま教室に入ると、親友の松本清美が一番最初に私に気付き、抱きついて来た。
真冬の今なら暑くはないが、恥ずかしい。
「何処行ってたの!?心配したかんね!」
「ちょっと、ね。」
そう言い、自分の机に小走りに向かうと急に画びょうが刺さった足がズキンッとなった。
「いっ・・・た。」
「なんか言った?」
と隣の人が言ったが
「ううん。」
私は笑って誤魔化した。
先生が教室に入るとホームルームが始まり、その後授業が始まった。
(茜先輩が言ってたあれって何だろう。)
『隼汰と兄弟だからって、調子に乗るんじゃないよ』
私は何をしたのだろう。ずっと気になる。
昼休み私はトイレに行こうとボーッと廊下を歩いていたら、光先輩にぶつかった。
すると、足の皮が変な方へ曲がり、またズキンッとなり、足が動かなくった。
「っ・・・」
上履きを脱ぎ、服の上から画びょうが刺さった場所を撫でた。
「友梨、何があったんだ?」
「うん・・・?ちょっと。」
「何かあったら俺に言えよ。」