赤い月 終
ちゃんと話し合おう

立待月(タテマチヅキ)


珍しく、遅刻もせずに登校。

景時は足取りの重いうさぎの手を引いて、学園の廊下を歩いていた。

朝からもう、大変デシタヨ。

そして、超幸せデシタYO!

嫌がるうさぎを宥めすかして、なんとか制服を着せたワケデスガ。

拗ねたように俯いて、イヤイヤするその姿‥‥‥

ナニ?!
この可愛い小動物は?!

抱き潰してぇぇぇぇぇ!!

ハの字に下げられた眉。
恨めしげな上目遣い。
少し突き出た下唇。
心持ち膨らんだ頬。

カワイソーだから困らせたくないンだケド、可愛すぎてもっと困らせたくなる。

って、なんか変な扉開けたンじゃね?

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