ある男女の恋愛事情









叶わないと思っていた。

二度とスキなんて
言えないと思っていた。



でもお互い一歩踏み出せば
見える世界は実は色鮮やかで。



そう、実はお互い

嫌われるのが恐くて

離れていかれるのが嫌で


感情を殻の中に閉じ込めていただけなのかもしれない。




もしタイムマシーンがあるなら

あたしは過去に戻って
あの時の自分に言いたい。




「一歩踏み出せば見える世界は違う」






だけど誤解もすれ違いも含めて

君を好きで良かったと思う。




「じゃあ、帰るか。送ってく」


「っ、うん」





そうしてこれは

ちっぽけで愛おしい





【ある男女の恋愛事情】













END.

< 34 / 36 >

この作品をシェア

pagetop