イケメン女子の学園生活1【完】

無口な狼

話しは変わって
ある昼下がりのこと


取引先とのお茶会の帰り



あージーさん相手に愛想笑いも楽じゃねーな

なんて、愚痴をこぼしつつ
買い物中


あ、今日は休日だから!
オレ真面目君だから学校サボらないからね?

こー見えて喧嘩なんて自分から売らないから!

…買うけどね(笑)



じゃなくて、

そんな話しはどーでも良くて
買い物中なんだよ、オレ


それでアルものを発見して固まっているオレ




目の前には

執事みたいな格好をしてイラッシャイマセーと声を出す狼の姿……


えっ!?



それは見た目普通の喫茶店

買い物が疲れ一休憩と目を向けた喫茶店に佇む仏頂面にピキリと固まる



………何やってんの?翔



似あってるよ。滅茶苦茶似あってる!

何せ芸能人顔負けの顔を持ってるから!



でも!
あの性格だよ?

あの無言君がお客様にいらっしゃいませとか言ってんだよ??

そりゃーお客様は真っ赤な顔でキャーキャーと黄色い歓声をあげてますよ

そりゃーねぇ……




固まっていたオレはゆっくりと踵をかえす

うん

見なかった事にしようかな


ゆっくりと顔を反対側に向けようとした時バチリと狼と目があった


あ、やべ



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