SトロベリージャM
「ついに、ここまで来ちゃったんだ・・。急に、ブルドーザーやクレーン車が押し寄せてきたら、どうしよう?あんな怪物、手に負えないよ。」


実野里は、潤んだ瞳を更に潤ませて、上目使いで大地を見てきた。


大地は、椅子に座った実野里をお姫様抱っこした。


「きゃっ!大地?また、ソファーに運ぼうとしてるでしょ?」


いつも、大地は話し合いを途中で放棄して、実野里を弄ぶ。


「わたしは、真剣なのよ!」


真っ赤なフグになった実野里を、いつものように、軽々ソファーに寝かせるはずだったが、今日は横抱きにしたまま、ソファーに深く腰掛けた。


「怒った顔も可愛いよ。実野里。」


天井から、見目麗しい悪魔の顔が降ってきた。


(う・・。抵抗できない~。)


実野里を横抱きにしたまま、啄むようなキスをしたあと、奥を探るような濃厚なキスへと変えていった。


上と下から見つめ合ったままのキスは、夜の交わりを思い出させた。


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