SトロベリージャM
その後、着替えをしたり、ダイ念押しのメイクをしたり、鞄に必要な小物を詰め込んだ。


スーツとブラウスは、違った色やデザインのものがハンガーに何枚か掛けられていた。


だが、これらは実野里が買ったものではなく、ダイが勝手に購入してきて、無理やり渡してきたのだ。


クール系からキュート系と様々だが、全てブランド品。


「こんな高いもの貰えません」と断ったが、ダイを否定することは、カジミノいじめに繋がっていく原因となるので、渋々いただくしかなかった。


ドレッサーの引き出しに詰まった髪飾りやアクセサリーの中には、昨日、エデックのショッピングセンターへ仕事に行ったとき、休憩時間に買った物が数個含まれていた。


実野里は、Tree Cherryというお気に入りのショップを見つけた。


アクセサリーも服も、実野里が好きな動物や花、果物などのデザインだ。


更に、パステルカラーの優しい色の服がメインで、レースやリボンなどが、大人女子でもセーフな範囲で施されていた。


少し無理をしたが、合格祝いに1着買った。


そういうわけで、クローゼットの中は、Tree Cherry の洋服1着とダイが購入したスーツとブラウスが追加された。
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