どうしようもない幼なじみに…

再会の試合(ゲーム)




 家に帰ると、母さんは既に昼ごはんを終えていた。

「熱中すると時間感覚が狂う。アンタの悪いとこね」

 母さんはそう言って、食器を洗う。

 私は用意されていた昼ごはん(伸びきってひえひえのラーメン)を完食すると、家を出た。

 再び、ストリートバスケのできる公園へ行くと、ガングロな大和ともう一人。金色の髪の毛の人がバスケをしていた。

「大和~!」

 私は公園まで走った。

「お、桃花。早かったじゃねぇの」

 大和が振り向いた。

「大和!前!」

「あ?」

「前見て!」

 大和が私に向けていた顔を前に戻す。

 ガンッ!

 鈍い音が響いた。

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