どうしようもない幼なじみに…

地獄の合宿 part1




 待ちに待った合宿!って、待ちに待ってたのは私だけらしく、男バス部員の顔は皆死んでます。

「ちょっとー、テンション上げてくださいよー」

 私が言うと主将が

「無理だから!地獄の合宿でテンション上げるなんて無理だから!」

 茶髪を掻き毟って叫んだ。

「そこを何とか…「できてりゃ苦労しねーよっ!」

 ですよねー(笑)

「…ほら、早く練習しますよー」

「いきなりかよ!」

 私はホイッスルを口に銜えた。

「時間は待ってくれないですからね」

「そうだけどさ」

「じゃあ、早く練習しますよー」

「ま、待て!心の準備が…」

 私は、皆がヤル気になる方法を不意に閃いた。

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