野獣に魅せられて・・・

潤也side

・・・

玲奈の気持ちを知ったのを境に、

玲奈と会う事が出来なかった。

・・・なぜ?

その言葉が、何度も頭を駆け巡る。

・・・

玲奈に会いたい。

会ってこの腕で抱きしめたい。

自分には未来がいるのに、

そんな事ばかり考えてる自分がいた。

・・・

悶々と過ごしていたある日、

久しぶりに玲奈に会う事が出来た。

今すぐこの腕で抱きしめたい。

そう思ったが、

ここは病院の人のたくさん通る廊下。

それは叶わなかった。

でも、嬉しさで一杯だった。

・・・

「・・・玲奈」

「…潤也」

「急に会えなくなったんだけど、

どうかした?」

「・・・」

オレの問いかけに、玲奈の顔が歪む。

まるで助けてと訴えてるように見えたのは、

オレだけだろうか?
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