野獣に魅せられて・・・
5.野獣は夜ごと、愛を囁く
目を覚ました私は、

枕元の小さな箱に気が付いた。

・・・

正樹はもう、

仕事に出たようだった。

私はゆっくり起き上がり、

その箱を開けた。

・・・

私は思わず息を呑む。

・・・

ペアリングが入ってたであろう

一つは無くなっていたが、

もう一つがその箱の中に。

・・・

無くなってる一つの指輪は、

きっと、正樹が付けてる。

もう一つ、ここにある指輪。

私はそれを手に取り、

人差し指に・・・

でも、この指ではないようだ。

・・・

まさかと思いながら、

薬指のはめると、

何とピッタリはまった。

いつの間に、私の指のサイズを図ったのか?

・・・

この指輪に込められた想いとは?
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