SUGοЯοKU

すごろく開始。



ドアを開けたのは、全身真っ黒の服をきた、男だった。男のあとについて、7人の男が部屋にはいってきた。男達は、ヘルメットのようなものをかぶっていた。
『なんだよ!』

『誰?誰?』

みんなは、また騒ぎはじめた。

『だから、うるせぇーんだよ!まだ全員そろってねぇんだ!なんか、仕事かなんかで女1人がきてねぇんだって…』

ある黒い男がいった。

『女って…』

『あれじゃない??』

『千葉一穂(ちばかずほ)だよ…』

『あぁ、あいつか…』

千葉一穂は、加々美実歩と同じ芸能人だ。一穂は、今波にのっている超人気芸能人だ。一穂は、実歩のようにすぐにうれたわけではない。何年も何年も努力を積み重ねた努力家だ。一穂は、高校3年の冬休み前は、ほぼ毎日学校にきていたが冬休みをさかいに仕事が増え、それから学校にはこなくなった。3学期に学校にきた回数は、たったの3回だった。卒業式の3日前から投稿していた。久しぶりに一穂が学校にきた時は、前の一穂ではなかった。芸能界で成功したのか、すごくえらそうだった。だからクラスのみんなは、一穂に話し掛ける回数が徐々にへっていき、いつのまにか一穂に話し掛ける人は、誰もいなくなった。卒業式の日も集合写真以外、一穂と写真をいっしょにとろうとした人は、誰一人いなかった。


『痛い。ちょっ…離してよ!!この服かったばっかなんだから!』

ドアのおくから聞こえた。その声は、徐々に大きくなり、ちかづいてくる。みんなは、ドアのほうをずーとっみつめる。あの声の主は、一穂だった。

『おっ!やっときたか』

『あの女おせぇーんだよ』

黒い男達は、騒ぎだした。一穂がドアの前にあらわれると3組のだいたいの人は、一穂から目をそらした。一穂は、手を手錠でしめつけられていた。一穂の後ろにいた黒い男が一穂の背中をおした。一穂は、みんなのほうに倒れた。

『いったぁい!なにすんのよ!!』

一穂は、おしてきた黒い男に走ってむかった。すると黒い男は、ズボンの左ポケットから銃をとりだし、一穂にむけた。

『小娘!!しばくぞ!ゴラ!!』

『キャーーーー!』

一穂もみんなも悲鳴をあげる。

『俺たちにはむかうとこうだっ!!』

そういうと黒い男は、銃を天井にむけ、ドッカーンと一発うった。この行動がなにをいっているのかわかった。わかって当たり前なのだが、みんなパニック状態になり、頭が働かなくなった。この行動は、はむかうとこの銃でうつぞ!という意味だと明日香は、思った。そのあと、黒い男達からガムテープが配られた。このガムテープで口をふさいだ。

『全員、ガムテープで口をふさいだな?じゃあ、並べ!1分以内でな。』

みんなは、体育館で並んだ通りにならんだ。黒い男達は、歩く。それに続いてみんなも歩く。薄暗い部屋をでて、すぐ右折してそのまま100メートルぐらい歩いた所の部屋にはいった。

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