向日葵のような笑顔の君へ
夏祭り
「そう言えば、祭りあるよなー」






青い空の下。

俺らは屋上でさぼっていた。






「そうだな。啓は奈乃華と行くのか??」




数日前、啓は同じクラスの奈乃華に
告って、付き合ったらしい。





「当たり前」




ニカッと笑う啓。

幸せそうだな。




「今日もあちぃーなー…」




「なんで俺には聞かねぇの?!」





瞬は自分にも聞いてほしかったらしく、
ナイスツッコミを入れた。




だって、聞かなくても分かるし…。




「お前はどうせ、女と行くんだろ?」



啓は呆れるように言った。

女というのは、瞬の彼女でもなく、
ただ、遊んでいるだけの女。




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