ポストキッチン。
ちぇんじ

いまどきの高校生特集⭐
N高校2年生 橘 瑞希(たちばな みずき)
ショートカットで髪は茶色
身長175センチの体重は53キロ
好きな食べ物はイチゴとドーナツ
嫌いな食べ物はコーヒー
なんとN高校のキャプテンのイケメン
彼氏がいるのだ
いわゆるN高校の誇りの美少女である。







「だってー!瑞希!」
「また雑誌のってるじゃん!」
「すごいなー。」「今月号買おー」
「てかこのピン可愛いよね」
「どこで買ったのー?」
「ほんと細いですな」「なになに?」
「やっぱサッカー部のキャプテンて
朝陽くんのことだよねー!」







亜紀ちゃん助けて下さい。






私は橘瑞希。雑誌に載るほどのカリスマJKと言われてます。別に家が貧乏なだけでそんなことないんだけど、、。
私はすぐさま隣のクラスの八木亜紀にメールをした。私は今、私の机の周りに気持ち悪いほどの女子がいるのである。


大丈夫ー?なんとかゆけだそっ!

亜紀ちゃんからのメール。亜紀ちゃんはいっつも優しいな、と思い、ため息をつく。

「ご、ごめーん。ちょ、ちょっと
トイレに、、」トウッ!

そう小声で言い、カバンを振り回し
亜紀ちゃんのクラスへ行った。

「瑞希ちゃん!だ、大丈夫だった?」

可愛らしい声で私をよんだのは
メガネのおさげ姿の亜紀ちゃんだった。

「亜紀ちゃんー!死ぬかと思ったよ。
あんな雑誌受けるんぢゃなかった。
あんなん8割がたウソだし。」
「......そ、そうだよね、
大変だよね。」

亜紀ちゃんは私に微笑みかけてくれた。
亜紀ちゃんは本当に優しい。
私とは昔からずっと親友だ。
ほんと亜紀ちゃん〜♡ってなる。癒される。ほんと亜紀ちゃんダイスキ。


「おっ!瑞希!」

そーやって私の頭を叩いたのは
私の彼氏、田島朝陽 だったのだ。

「朝陽〜、」
私はだらけた声でよんだ。
「今日の雑誌だよな、笑
覚悟しとけっていっただろ、笑」

「きた瞬間ギュウギュウずめの荒らし
だよ」

「お前、体重は嘘だろ、笑」
朝陽は嫌なところをズバズバ言う。
「あ、わかった?笑
ってか朝陽そういうとこみすぎ〜」

私と朝陽は一年のクラスで同じだった。
ちなみに亜紀ちゃんも。

入学式から朝陽がタイプで一目惚れ。
告白したら即オッケーもらっちゃった♡

あの時はドキドキしたなー。
亜紀ちゃんも応援してくれてたし。♡

でもあの告白のとき、一つ引っかかることがあった。私は体育大会の9月ごろに告白した。でもその前日ぐらいに
亜紀ちゃんの様子がちょっと変だったよーな、、、


私はそんな事を少し思い出した。
んまぁ、気のせい!気のせい!と
思い出すのはやめた。
ちなみに今は朝陽と亜紀ちゃんが
同じクラスでよく三人で遊びにいっている。。

「ねぇ、瑞希ちゃん、田島くん」
小さい声で亜紀ちゃんが呼んだ。
「なに?どうしたの?ー?」
「あのね、今日放課後
遊びにいかない?」

亜紀ちゃんから誘うのはめったにない事だった。

「え、いこいこ!どこいくの?」
「今、話題のポストキッチンてとこ。」

「あー!今日の雑誌にのってたよね!」
「なんだ?それ、ポストキッチン?」

ポストキッチンと言う喫茶店が最近流行っている。
なんと喫茶店の中にポストがあって
喫茶店の人に専用の手紙の用紙をもらって、あ、それはコーヒー飲んだ人限定。
それに願いを書いてポストに入れれば
なんとその願いが必ず叶うという!

ほんとにほんとに今人気の喫茶店なのだ

「なにそれ、おもろそーじゃん。」
「私ね、ずっと書きたかった悩みが
あってね、」

そこでチャイムがなった。


「あたしそろそろ恐怖の場所行ってくる わー」
「(笑)、ぢゃあ、放課後でな」

そういって私はまた女子に囲まれたのだ。
< 1 / 3 >

この作品をシェア

pagetop