雨が降る。まだまだ寒い2月の雨は、あたしの心を余計に冷たくさせた。もう、頬に伝うものが、涙なのか雨なのかも分からない。分かりたくもない。駅の片隅に力なく座り込んだあたしの隣をたくさんの人が見て見ぬフリをして、ただ、通りすぎて行く、「大丈夫?」ただ、この声を除いては。