生存者の運命
僕ら


僕の朝は前の生活よりも
少し遅くなった。


カズが
「ユウー!!学校、行くぞー!!」
って呼びに来ることは
無くなった。


でも朝、目を覚ませば
隣にはカズがいる。
偽者だとは分かっていても
僕は、気分が軽い。


僕はカズよりも
少し早く起きて、
カズの寝顔を見ながら
「おはよ、カズ。」
と聞こえていないと
分かっていながら声をかける。


そして以前は何も無かった
台所に向かう。
やっぱりキッチンってよりも
台所の方が
ここにはあってるよね。


< 43 / 75 >

この作品をシェア

pagetop